「お兄ちゃん」
玄関から、そう「僕」を呼ぶ声が聞こえてきた。
僕は慌てて、部屋のドアを開けて玄関を伺うと、見慣れない宅配便会社の配達員の格好を
した男と、美樹ちゃんが両方僕の方を見て来た。
「荷物来てるけど。受け取りいいですよね?」
「あ、頼むよ」
僕が言うと、美樹ちゃんは肯いて、受取書にサインをした。
「はい、どうも」
配達員は、僕と美樹ちゃんとをチラっと見比べてから、一つ頭を下げてから玄関の前から
消えていく。
玄関には、美樹ちゃんと普通のみかん箱程度の大きさの荷物。あと、ほんの少しの照れ
くささが残っている。僕も美樹ちゃんも同じ気持ちだと思う。
配達の類が来た時の約束事がその理由だ。
受け取りの時の確認に、居る時にはお互いを呼ぶ事になっているのだが、問題はその呼び名だ
った。僕が美樹ちゃんを呼ぶ時には、「美樹ちゃん」と一言呼べば済む事だったが、美樹ちゃん
から僕の方を呼ぶ時が、最大の問題だ。いつもの様に僕の名前を呼んだのでは、いかにも不自然
に思われる。そこで出た呼び名が、「お兄ちゃん」だった。
兄妹ならば、不自然さはさほど無いだろう。しかし、さっきの配達員のように、僕と美樹ちゃん
を見比べていく奴が多い。兄妹がどれほど似るか、姉も妹も居ない僕や、兄も弟も居ない美樹
ちゃんには、具体的に知る由も無いが、こういう兄妹が居たっていいじゃないか。と、
いつも不自然そうに僕達を見比べる視線に対してそう思うのだ。
しかし、もうこんな事にも慣れてしまったのかもしれない。ほんの少しの照れくささを引きずる
気持ちは、今はかなり無くなっている。
「…さんのご両親から・・・じゃないですか?」
受け取りの控えを見た美樹ちゃんが、そう言ってこっちを見てきた。美樹ちゃんの口から
出たのはもういつもの僕の名前だ。束の間の兄は、もう居ない。
「え? ほんとに」
美樹ちゃんがとことことやってきて、僕に控えを差し出した。ちらっと見たサインの写しには
ちゃんと僕の姓が書いてある。束の間の妹である証だ。
「お、ホントだ」
差し出し人の欄には、ローマ字で僕の親父の名前が書いてある。他も全部アルファベットだ。
さすが海外からの荷物。
「なんだろう。今ごろ」
「なんでしょうね」
美樹ちゃんの目が、期待という光で輝いていた。のんびりした見かけとは裏腹に、色んな事に
好奇心を発揮するのが、暮らしていて分かった事だ。そういう僕も、送られてきた荷物には
何が入っているのか気になる所だ。ただ、僕が美樹ちゃんと違うのは、同時に不安という要素を
感じている事だ。あの親父の事だ、もしかしたら何かろくでも無い物でも送ってくる事も有り得る。
「とりあえず開けてみるか・・・」
ガムテープを剥がしにかかった僕を、美樹ちゃんは興味深そうに見守っている。
「なんだか、やたら頑丈だな・・」
「カッターとか持ってきましょうか?」
「いや、いいよ。もうじきだから」
頑丈な割には、要所要所を剥がせばすんなりと開けられるようになっているのは、きっと
母さんのした事だろう。
「さってと、ご開帳と行くか」
「なんでしょうね。わくわくしますね」
「何が出るかな何が出るかな・・・」
僕も調子に乗って、じらしながら、蓋をゆっくりと開ける。
完全に開けると、透間埋めの為の英字新聞が、無造作に詰められているのが見えた。
「あ、その英字新聞、もし要らなかったら頂けませんか?」
「ん? いいけど、何するの?」
「絵の素材とかに使えればいいかなって思って」
「くしゃくしゃになってるけどいいの?」
「ええ。むしろくしゃくしゃになってるのが良いんです」
「そっか。じゃ後で持ってっていいよ」
「ありがとうございます」
「いいよ。どうせゴミになっちゃうし」
僕はガサガサと英字新聞を退けながら応えた。
埋もれた宝を見つける時の心境とは、こんな気持ちだろうか。
「お・・・なんかあったぞ」
僕は勢いづいて、新聞紙を全部掻きだした。まるで猫のトイレの後だ。
全部どけた後に出てきたのは、上品なメタリックなピンク色の化粧品らしきボトル三本に、
小さな箱がいくつか。後は大小さまざまな缶詰だ。
「・・・なんだこりゃ?」
ピンク色のボトルを取り出して、くるくると回して見た。美樹ちゃんも、ボトルを見ている。
「シャンプー・・・かな?」
「みたい・・・ですね」
ボトルに印刷されている文字の中に「shampoo」の単語を見つけた僕と美樹ちゃんは、納得した。
「なんだよ・・・シャンプーか」
「でも、良かったじゃないですか。丁度…さんのシャンプー無くなりかけてるみたいだし」
「じゃ、丁度良かったって訳か。でも、折角だから美樹ちゃんも使っていいよ。好みかどうか
わかんないけど」
風呂場にある、僕と美樹ちゃんの、別々のシャンプーボトルを思い出していた。美樹ちゃん
のには「わたしのです!」と主張するように、美樹用と大きいマジックで書かれている。一度
使ってみた事がバレて以来だ。
「いいんですか?」
「ああ、いいよ。こんな色したボトルのシャンプーなんて、どうせ男が使うにはもったいなさ
すぎるに決まってる」
「そんな事無いと思いますけど・・・」
「まあ、使ってみなけりゃわかんないけどね。でも多分美樹ちゃんが使った方がいいんじゃ
ないかな・・・共用で使ってていいよ」
「わかりました。それじゃ試しに使ってみますね」
美樹ちゃんの返事を聞いてから、シャンプーをもとに戻してから、次に箱を取り上げた。一番
大きな奴だ。と言っても、十センチ四方の物だ。しかし、見た目以上に重さがある。重たい物は
得した気分になれる。僕は、福袋でも重たいものを選ぶタイプだ。
「これはなんだろう」
上品なワインレッドの紙で、丁寧に包装された物を無造作に剥がそうとした時、
「駄目ですよ。折角奇麗な紙なんですから、丁寧に剥がさないと」
「え?」
「物は大切にしなくちゃ」
「あ・・・はい」
母さんに言われているみたいで、僕は反射的に返事をして、心の中だけで苦笑してしまった。
美樹ちゃんに言われた通りに、丁寧に包みを解くと、包み紙より上品な黒の箱が出てきた。
宝箱を開ける気分で、箱の蓋を開くと、中にあったのは、包装紙や箱よりもずっと綺麗な物
だった。 一目で木製品だという事はわかった。深い茶色の光沢は、木の質感をより高級そうに
見せている。僕でもわかる。こだわりの逸品だという事が。
箱から出しても、その評価は変わる事はなかった。むしろ上がったくらいだ。
何かのアクセサリー箱の様な物だった。
飾りはそこそこだが、何よりも目を奪われたのは、綺麗に処理された表面が、なめまかしい
までの曲線を描いていた事だ。ただの直線的な四角い箱じゃないあたりに、芸の細かさを感じる。
「わあ・・・素敵な箱ですね」
美樹ちゃんがうっとりとしたような声を上げるのも無理はない。しかし、僕にとっては、綺麗は
綺麗で認める所だが、別段欲しいとかそういう物じゃなかった。男の持つ品物じゃない。
というより美樹ちゃんみたいな女の子に似合う品だと思う。
おもむろに箱の蓋を開けると、綺麗なメロディが流れ出した。
メロディ自体は、眠ろうとする子どもを、優しく見守る母親を思わせてくれるような、ゆっくりと
したリズムで、聞き続けていたら、思わず眠くなってしまえる程の安心感があった。
「オルゴールですね」
美樹ちゃんの表情が、さらに感動に揺れたが、僕にとっては益々どうでもいい物になっていた。
正直、オルゴールの音色は嫌いじゃないが、好きでもないからだ。
「いい音・・・・」
「・・・・」
聞き入っている美樹ちゃんを見て、このオルゴールの今後の身の振り方が決まった。
「美樹ちゃんにあげるよ」
「え?!」
美樹ちゃんの目が、丸く見開かれた。そりゃそうだ。送られてきた物をその場ですぐに
あげようと言うのだから。
「でも・・・こんないいの、もらう訳にはいきません」
「いいよ。どうせ僕が持ってたって役に立たないから。そのうち埃かぶるのがオチだ」
「でも・・・」
「・・・・・それじゃ、こうしよう。美樹ちゃんの部屋に置いておくってのはどう? 置いて
ある以上は、どう使ってもいいよ。大切にしてくれれば」
押しても駄目なら引いてみろ。を、すぐに実践した。実際、美樹ちゃんにはこういう手が
良く効く。それに、どうせ置くなら美樹ちゃんの所だ。僕より大切にしてくれるのは間違い
ない。美樹ちゃんの部屋を良く見ている僕には、それが良く分かる。
「それなら・・・」
「じゃ決まりだ。はい」
僕は美樹ちゃんにオルゴールを手渡した。
「・・・大切にしますね。絶対」
嬉しそう・・・というより、感動している風に見えると言ったら、己惚れしすぎだろうか。
そんな風に思える表情の美樹ちゃんを見て、送ってきてくれた親父と母さんに感謝した。
もっとも、僕が本当に一人暮らしだったら、余計な物をと呆れたかもしれない。
・・・・オルゴール、いつまで美樹ちゃんの所にあるだろう。
今でこそ、一緒に居る事が当たり前にはなっているが、もし一緒に居られなくなる時が
来たら・・
そう思った時、不意に、胸の奥が鉛にでも変わったみたいに、重苦しい気分になった。
「さってと、さっさと荷物片づけるか」
重苦しい気分を振り払うように声を出してから、僕は残りの荷物をチェックした。
残りの小箱の中には、小さな額やらフォトスタンドやら、小物が入っていた。
これも、僕にはほとんど役に立たない物だ。フォトスタンドはどうしようか迷ったが、フォト
スタンドに入れたいと思う写真の本物は、今僕に一番近い所に居る。そんな訳で、ほとんどの
物が美樹ちゃんの部屋行きへ決定した。オルゴールだけならともかく、あれやこれやと僕に
渡されたせいか、美樹ちゃんはさすがに申し分けなさそうにしていたが、僕が持っていても
しょうがないの一点張りで通した。
缶詰に至っては、なんだこりゃと思うような物ばかりだ。一つ二つほどは、果物らしい缶詰
なのはわかったが、後はあまり良く分からない。後で親に電話などで聞いてみる事にした。
美樹ちゃんは、好奇心が暴走しているらしく、開けてみましょうと言って来たが、開けたツケが
こっちにも回ってくるのは確実だ。なんとかなだめて止めさせた。
「結局、なんだったんだ・・・送るならもっと実用的な物が欲しいよな」
床の上にまとめられた英字新聞に、美樹ちゃんが持っているオルゴール。いくつかの小物。
それにどんな物か良くわからない缶詰。
「でも、素敵な物ばかりだったじゃないですか」
「うーん・・・」
もし美樹ちゃんが居なかったら、ほとんど物が段ボールの中に入れっぱなしになっていたかも
しれない物だ。素直にそうだとは言えなかった。
結局、送られた物は、僕にとってはほとんど無用の長物だった。シャンプーと缶詰だけが、唯一
実用的な物だ。
「なんだかな・・・美樹ちゃんに送られてきたみたいだな」
「そんな。折角送ってきてもらったんですから」
美樹ちゃんは、どんな表情をしていいのか迷っている風だ。そんな自分に対して困って
いるから、今困った顔をしている。そんな風に見える。ただ、そんな事を言ったら、美樹
ちゃんは怒るだろう。
本気で気遣ってくれているのがわかるからだ。
「確かにね。こういうのは素直に受け取るべきか」
「そうそう。それが一番ですよ」
美樹ちゃんの顔に笑顔が戻った。
こんな笑顔が見られたんだから、両親と荷物に感謝してもいいか。
「じゃ、片づけるから、必要な物はみんな持ってって」
「ほんとにいいんですか?」
「いいよ。少なくとも、僕の部屋に置いてあるより、ずっと幸せだろうからね」
埃まみれになる小物の姿など、想像したくもない。なまじ出来が良い物ばかりなだけに。
「わかりました。必要になったらいつでも言ってください。すぐに返しますから。それまでは
大切に使わせてもらいます」
目が真剣だった。本気で借りるつもりで居るに違いない。
「わかったよ。必要になったらね」
必要になる可能性は、ほとんど無いとは思う。今の僕がしたい事をした結果だ。後でどう
なるとか考えている暇なんか無い。それでもこう言ったのは、美樹ちゃんを安心させる為だった。
「はい」
美樹ちゃんの笑顔を見て、僕は自分の台詞に満足した。

 夜。
ちょっとした荷物開封顛末の余韻も、とっくに覚めた時間。
僕は、海外に居る両親と電話をしていた。
「ほとんど使えない物ばっかりじゃないか。え? 適当に処理しろって? なんだよ、だったら
あれ全部人に上げちゃうぞ。 もったいないって、僕が持ってる方がよっぽどもったいないじゃ
ないか。使わないんだし・・・・プレゼント扱いで人にやっちゃうからね。え、ち、違うよ
そうじゃなくて、何人かに配る感じでさ」
僕は嘘をついた。
「使えるの、シャンプーとあの缶詰くらいじゃないか。それだけは、実用品だからいいけどね。
今度から送ってくるなら、実用品をもっと多く頼むよ。たまには小物もいいけど」
我ながら、ドライな息子になった物だと思いながら、苦笑した。


 親と離れてくらしているからと言って、別に話す事が増えた訳でもない。電話での会話もそこ
そこに切ってから、受話器を置いてほっと一息ついていると、部屋のドアがコンコンと
音を立てた。
「開いてるよ」
こうは言うが、部屋のドアに鍵なんかかけた事が無い。美樹ちゃんはともかく、僕が鍵をかけても
しょうがないからだ。
応えると、ドアが開いた。
ひょいと顔を覗かせる美樹ちゃん。
「ちょっといいですか?」
「ん? なに?」
すると、美樹ちゃんが部屋に入ってきた。風呂から上がったばかりなのだろう。まだ乾ききって
ないのか、濡れてツヤっぽく光る髪に、パジャマ姿。それに、ほんのりと上気した頬。僕は軽く
心臓がステップを踏みはじめるのを感じだ。一緒に暮らしていても、相変わらずこれには慣れない。
慣れるどころか、日を追う毎に高鳴りが激しくなっていくような気がする。
「あのシャンプー使ってみたんですよ」
美樹ちゃんが、笑顔で言った。
「ほんとに。で、どうだった?」
「最高ですね。髪がしっとりするし、匂いも素敵で」
僕のベットの上にぽんと腰かけた。すると、僕の鼻に柔らかい匂いが届いて来る。
いつもの美樹ちゃんの匂いに、かすかに甘さを加えたような、そんな匂いだ。心臓にも鼻が
あるのかと思うほどに、高鳴っていく僕の鼓動。
「ほんとだ。なんかいい匂いがするね」
「すっごく気に入っちゃいました」
「そう、良かった。だったら、美樹ちゃんが使ってていいよ。いい匂いだけど、男がそんな
匂いさせてもしょうがないしね」
「そんな事ないですよ。男の人だって、いい匂いさせてた方がいいと思います」
「まあ・・・そりゃそうだけど・・・でも、やっぱりそういう匂いは、似合う人がさせてた方が
絶対にいいよ」
自分の頭から、ほんのりいい匂いがしてくるのを想像してみた。どう考えても柄じゃない。
「そうなんですか?」
美樹ちゃんにとっては、理解不能なのだろう。首を傾げながら聞いてきた。
僕が言いたかった事、つまり「美樹ちゃんはそういういい匂いが似合うね」なんて事を、
察してはくれなかったようだ。察してくれなかったからと言って、直接僕が言うなんて照れ
くさい真似は絶対出来ない。
「そんなもんだよ・・・多分」
「そうですか・・・」
納得したような、してないような表情で呟いた。
「それじゃ、僕も風呂にでも入ってくるかな」
僕は椅子から立ち上がって、一つ伸びをした。
「それじゃ、わたしも寝ようかな」
「美樹ちゃん、寝るの早いよね」
時計を横目で見ると、次の日付に変わるには、洋画一本分の時間が必要な時間だった。僕に
とってはまだ宵の口にも等しい。ただ、美樹ちゃんが早く寝て早く起きるお陰で、朝は目覚し
時計の無粋な音で起きなくて済んでいる。
「夜更かしはお肌の大敵ですからね」
そう言って、美樹ちゃんも立ち上がった。立ち上がっても、僕より頭一つ分以上小さい。
肌の心配をしたり、髪を大切にしたりする、小さくて華奢な女の子。
今僕の目の前に居る美樹ちゃんは、実は冗談から生まれた存在じゃないかと、
たまに思う事がある。
こんな暮らしは、つい半年以上前からは、想像も出来ない事だったからかもしれない。ましてや、
一緒に暮らす相手を、大切な人だと思うようになるとは・・・・
「美樹ちゃんらしいな」
「女の子なら、誰でもそうです」
「そうなの?」
「ええ、そうです」
美樹ちゃんの自信たっぷりな台詞を聞くと、本当にそうだと思えてくる。美樹ちゃんから
すれば気を使わない女の子は、女の子として認められていないのかもしれない。
「…さんも、男の人だからって、どうでもいいやなんて思っちゃ駄目ですよ。身だしなみは
女の子だけがすればいいって物じゃないんですから」
「わかってるわかってる」
「ホントにわかってるんですか?」
僕が笑っていたからかもしれない。美樹ちゃんが疑い深そうな目で、じいっと見てきた。事
身だしなみに関しては、美樹ちゃんはこだわり派だ。それは僕にまで影響を与えてくる。最初は
どうでもいいと思っていたし、いちいちうるさいとさえ思った事さえもあった。しかし、
身だしなみは、人に見せる為以上に、自分の気分に大きく影響を与えるという事が段々と
わかってきてから、美樹ちゃんの言う事をちゃんと聞くようにはなってきていた。
ただ、女の子の準備の長さだけは、やっぱり理解は出来ないし、同じ風にだけは出来ない。
「わかってるって。それじゃそろそろ風呂入るかな」
「もう、すぐにそうやって逃げるんだから」
美樹ちゃんの不満そうな声を聞き流して、僕はタンスからシャツとトランクスを取り出した。
「それじゃね」
美樹ちゃんを部屋に残して行こうとした時に、背中に美樹ちゃんが声をかけてきた。
「あ、そうそう。あの缶詰ってなんだったんですか?」
「ああ、缶詰ね。あれはさ・・・」
僕が何の缶詰かを言うと、美樹ちゃんが目を丸くした。僕も親から聞いた時に、きっと同じ目を
していたと思う。
「すごいですよね・・・人間って、なんでも缶詰にしちゃうんですね」
「まったくだ」
僕は同感して肯いてから、呆然としている美樹ちゃんを部屋に残して、風呂へ向かった。
明日の家事当番は美樹ちゃんだ。美樹ちゃんはあの缶詰を使って何か料理するのだろうか。
心の中で、期待と不安が、寸分の狂いもなく秤の上でバランスを取っているのが可笑しくて、
僕は頬を掻いた。

Fin

後書き

 とりとめもない話ですなぁ。
いままでで一番とりとめないかも。
初期設定にかなり無理があるせいか、同居がバレない工夫をかなりせんと
イカンというのが(^^;

 学校側じゃ、住所の管理してたら、同居だって一発でバレるだろうに(笑)
あとは友人問題でしょうかね〜
ちょっとでもうわさになろうもんならもうお終い。

 無理がある設定をなんとかこじつけでもいいから合わせてやっていきたいと
思う今日このごろ。

 よーやくATマシンもそこそこ安定してきたので、フォトショップなどで
CGなどやってみようかなとか思うのだけれど、今まで16色でやってきた
癖がぬけそうもないし、16色以上の色を使いこなせるかどーかも不安だから
まだ16色でやろうかなどと思ったりして。
ポチポチ修正していく、マゾっぽい作業がいいんだか悪いんだか(笑)
16色万歳(爆)
16色と言ったら、私的にX68のXPST。
ルーペの使い勝手が素晴らしい。


作品情報

作者名 じんざ
タイトルふたりぼっち
サブタイトルお兄ちゃん
タグずっといっしょ, ずっといっしょ/ふたりぼっち, 石塚美樹, 青葉林檎
感想投稿数154
感想投稿最終日時2019年04月09日 03時55分18秒

旧コンテンツでの感想投稿(クリックで開閉します)

評価一覧(クリックで開閉します)

評価得票数(票率)グラフ
6: 素晴らしい。最高!53票(34.42%)
5: かなり良い。好感触!41票(26.62%)
4: 良い方だと思う。32票(20.78%)
3: まぁ、それなりにおもしろかった18票(11.69%)
2: 可もなく不可もなし4票(2.6%)
1: やや不満もあるが……2票(1.3%)
0: 不満だらけ4票(2.6%)
平均評価4.64

要望一覧(クリックで開閉します)

要望得票数(比率)
読みたい!151(98.05%)
この作品の直接の続編0(0.0%)
同じシリーズで次の話0(0.0%)
同じ世界観・原作での別の作品0(0.0%)
この作者の作品なら何でも151(98.05%)
ここで完結すべき0(0.0%)
読む気が起きない0(0.0%)
特に意見無し3(1.95%)
(注) 要望は各投票において「要望無し」あり、「複数要望」ありで入力してもらっているので、合計値は一致しません。

コメント一覧

コメントはありません。